孤独は各人が担わなくてはならないものであり、自発的・能動的に取り組んで孤独を活かすことができる人が、人間関係においても建設的になることができるのです。

私たちが感情的に共鳴して、「一体感」を覚えることができるものとは、自分自身となんらかの点で対象が「同一性」や「類似性」を持つときだけであって、周囲の事象と自分自身が似ていないほど、疎外感と孤独感は大きくなるのです。

 

 

 

孤独感」の源にあるのは、「他者や周囲の事象との差異」ということなのです。自分と他者、周囲の状況がさまざまな点において異なっている、ということが、「孤独感」を生むきっかけになっているのです。

 

 

 

 「他者と違う」存在となることを恐れていては、自分に与えられているものを十分に発揮することもできません。

 

 

 

私たちの心は、「自らのエネルギーを注いでいるなにか」に触れるとき、感情的に動くものであることに気づきます。

 

 

 

私たちの感情が揺れ動くのは、なんらかの対象に対してエネルギーを注ぐことによってなのです。

 

 

 

 


自分が喜んでエネルギーを注ぎことができる「なにか」があるなら、それに関わることで私たちの感情はいつも揺れ動く状態になります。  自分が関心を持てるもの、おもしろい、楽しいと思うもの、心が刺激されるもの、そういうものに触れているだけで、私たちは孤独を感じることが少なくなります。感情が豊かに動き、孤独が心に触れにくくなるからです。  つまり、「私はこのテーマにかかわり、考え、調べ、能力を磨き、追いかけていこう」という、なんらかの「自分のテーマ」を持つことができれば、孤独感と付き合っていくための非常に大きな味方を得たことになります。

 

 

 

 「自分のテーマ」を深めることで、「他者との差異」が大きくなり、「自分にしかできない働き」のフィールドが増えていくことになります。

 

 

 

孤独感の解決法としては、恋愛や結婚はふさわしくないのです。むしろ、これらは孤独とじっくり付き合うことができる、自立した大人同士にふさわしいものです。 孤独感にさいなまれているうちは、恋愛や結婚はしないほうがいいのではないか、とさえ思います。互いにより深く傷つけることになるからです。

 

 

 

孤独は各人が担わなくてはならないものであり、自発的・能動的に取り組んで孤独を活かすことができる人が、人間関係においても建設的になることができるのです。

 

 

 

楽しみ」にかかるお金が少ないほどよく、またそれによって得られる充実感や楽しみ、健康や体力増進、知識の蓄積、能力の増強などのメリットが大きいものほど、よいものです。

 

 

 

だから安心して  固く握りしめた手のチカラを抜いて、  思いっきり両手を広げて、大空に風船を飛ばしてみましょう!  あなたにとって本当に必要なものなら、手を放してもそばにいてくれます。  遠くに行ってしまったとしたら、それは「今はもう必要ない」ということなのです。  大丈夫。  また必要になったら、ちゃんと戻ってきてくれますから。