つまり、他人は期待できないから自分の負け癖は自分でどうにかするしかないんです。
これは短絡的に「勝て!」と言っているわけではなく、
負けること、負け続けることを自分の中でどう消化するかということです。
ただ、負けの連鎖が続いて負け続けることの理不尽さにブチ切れているだけだからです。
強がりとか屁理屈ではなく、
勝ったら充実感が得られて、負けたら学びを得られる。
つまり、どう転がっても自分にはメリットしかないと考えるようにしたら、
少しだけ気が楽になりまし
「努力は報われる」とか「夢は叶う」みたいな考え方は単なる願望でしかないので、
最後まで負けっぱなしで終わるかもしれないという覚悟はしておいた方がいいです。
・負けても成長することはできる
・成長が続けば勝てる日が来るかもしれない
・勝てる日が来なければ成長し続けるのみ
・最後まで勝てないままかもしれない
こんな感じですね。
負けている人の苦悩、絶望、焦燥、飢餓感は多くの人の心を動かします。
負け続ける人は負け続けることで、
勝ち続ける人が持たない武器を手に入れられるのです。
それは負けている人の気持ちに寄り添えるということ。
負けて苦しむことは才能が無くてもできることなのです。
負け続けるだけは嫌だけど、負けの数だけ立ち上がっているとしたら、
理論上は滅茶苦茶成長しているはずです。
そう考えると興味深いような楽しみなような、こそばゆい気持ちになります。
長い目で見た時に大切なのは「自分自身が満足できるか」という一点に挑み続けることだと思います。
その部分で一勝するためなら何回負けてもいいし、負けは全て経験値にできます。
今あきらめるのはあなたの自由ですが、今後半世紀も負け組気分で暮らすんですか? 私だったらそっちの方が耐えられないと
「勝負に負けても、『この一回で終わりじゃない』と思えば悔しくはない。悔しいと思うのは、負けた後に自分がどうすればいいのか分からないからなんですよ。そこから次に勝つための方法を考え、自分の力で何とかできると思えればいい。『負けてもしょうがない』と思ったことで、打破する方法を冷静に考えることができ、逆転することができたんです」
梅原氏が心掛けたのは、「何でもいいから変化させること」。同じ練習でも、変化を付けて刺激を受けるようにすれば、視点も変わり、戦略も変わる。自分の幅が広がり、それで強くなれるのだ。
「自分自身に“変化を付けること”を習慣付けています。変化を与え続けることで、幅が広がり、モチベーションも上がり、結果も付いてくるんです。努力しないで何とかなっていても、競争である以上、必ず人に追い付かれる。自分のやり方に慣れてはダメなんです」
「大舞台で勝負する時、『これで負けたら人生終わりだ』と必死になればアウト。強いヤツはみんなマイペースです。ただ、そのためには仕事以外の人生をどれだけ充実させられているかが大事だと思います。仲の良い友人や大好きな恋人がいる、大切な家族やペットがいる、好きな趣味の世界があるなど、『負けても、普段のオレは変わらないんだ』と思えるような何かがあればいい」
そして、死ぬ間際に「あー、なんて楽しい人生だったことよ」と言えれば万々歳。人生の最期にこのひと言を吐くために人は生きるべきなんじゃないかと思います。傍からは大変な人生に見えていても、本人が楽しかったと言うのなら、それは確実に勝ち組でしょう。
ただ、ふだんからその最期のひと言を言い慣れていないと、いざという時に出てこない可能性があります。だから、こなもんさんの場合、娘さんとのお出かけの帰り道、「あー、楽しかった!」と言うようにしてください。できるだけ大きな声でね。そうやって口ぐせにしてしまえばいいのです。
そうすると、だんだん毎日がなんでもない日じゃなくなってきます。それを僕は「自分洗脳」と呼んでいるのですが、そうやっていれば少しは人生の勝ち、負けなんて気にならなくなるんじゃないでしょうか。