五月、大学生の就職活動が本格化している。今年も学生側が有利な「売り手市場」になっているそうだ。
しかし何十社も受けたのに内定がもらえず、ひどく落ち込む人がいたり、そうした不安心理につけこむ業者もいる。
友人が次々と内定する中で就活が長期化すると、自分が社会から否定されているように感じる。自己評価が極端に下がり、抑鬱状態になるケースがある。
「悩みを抱え孤立すると、ひきこもりや自殺に結び付く危険もある。」と専門家は言う
大学にはそれぞれ相談窓口が設置されているので、不安で身動きが取れなくなりそうになったら遠慮せずに訪れよう。決して一人で解決しようとしないこと。
家族や友人など、周囲のサポートも重要。食事や睡眠をとれているか、極端に元気がなくなっていないかどうか気にかけてほしい。
また就活生の不安につけこむ悪徳業者も存在するという。
「就活で有利になるなど勧誘され、就職講座や英会話教室、高額の教材などを強引に契約させられるトラブルが増加している」と専門家は指摘している。
面接の準備などと称したエステティックサービスの契約や、起業支援のセミナー参加費用などで数十万から百万円以上支払わされた事例もあるのだそう。
8日以内であればクーリングオフも出来るので、契約後でもおかしいと感じたらすぐに解約しよう。
以下クーリングオフの手順
1、解約を申し出る書面を業者に出す。
2、書面はコピーをとっておく。
3、簡易書留など、出した日付が証明できる方法で郵送する。
「クーリングオフは、書面を出した時から有効になる。一人で悩まないで、すぐに大学や消費センターに相談してください」
悪徳業者に不安を煽られ、つけ込まれないようにしたい。
困った時は周囲に助けを求めるという姿勢が大事だ。一人で孤立しないようにしよう。