最低でも生きる

辛いですね、あなたの抱えている苦しみがとても伝わってきて
私の心を揺さぶります。

自分の存在を消したいくらい
自己否定をして
そしてだれにもみせずに
一人っきりで抱えているのですね。

私も22歳の時には同じでした。
苦しい苦しい日々でした。
私も22歳の1年の間に
祖父、祖母、父親を立て続けに亡くして
23歳になってすぐに親友が自死しました。

父は交通事故で本当に突然だったし
親友は私と同じ鬱で摂食障害でした。
保育園からずっと一緒の親友でした。

大切な人たちの死を乗り越えることは
とても大変なことだったよ。
自分の病気を乗り越えることも
とても大変なことだった。
正直、今でも親友の死をはっきり乗り越えたとはいえないです。
ただ、ずっと心の中にとどめています。

私は今、30代後半になりました。
22歳の苦しみの真っただ中にいるときは
これがずっと続くのかと
生きていることを辞めたいと思うことがたくさんあったけど
その苦しみが永遠ではないことが今はわかります。

あなたの苦しみも今の状況も永遠には続きません。
私も親友も、死にたいという言葉を
よく口にしました。
今、冷静に振り返ってみると
死にたかったというよりも
苦しみから逃れたかった。
苦しいことから解放されたかったのだと思います。

あなたも抱えきれないことを一人で抱えて
どう解決していけばいいかわからなく
どうにもならなくなっているんだと思います。
そこから逃れたい、解放されたいと思っているんだと思うんです。
本当に死にたいと思っているわけではないんだと思うんです。
だって、あなたはそんなに苦しんでいながらも
お母さんのことを考えているではないですか。

あなたはまじめで賢い人だと思う。
だからこそ、考え抜いてしまう。
だから自分を追い込むんですよね。

でもね、本当は
生きている資格なんて実はだれもないんですよ。
生きている意味なんてものもないんです。
みんな意味をつけて自分を肯定したいだけなんです。
でも、そんな意味が見つからなくたって
みんな生きていていいんですよ。

あなたが思っているよりずっと
みんないろんなこと抱えて生きてるんだと思います。
ただ、普段は人にはみせていないだけ。
ずっとキラキラしていられる人間なんかいないんだよ。
多分ね、少し暗いとこから明るいところを見ると
まぶしく見える
そういうことなんだと思うよ。


私は親友が天国に行ってから
決めていることがあります。

「最低でも生きる。」

これが私の果たすべきことと
心に刻んで生きてきました。
最低な人間に成り下がったとしても
最低限、生きることを辞めないということです。

駄目な時は周りに迷惑かけたっていいんですよ。
逃げたかったら逃げたっていいんですよ。
とにかく一番苦しい時を何とかやり過ごして、耐えて
少し力が湧いてきたら
そこからまた次のこと考えたらいいんですよ。
大丈夫、ずっとずっと今のままじゃないから。

どうか苦しいことを一人で抱え込まないで
誰かに話してみてください。
お母さんや、友達、だれでもいいです。
無理なら病院にいって話す
民間のカウンセラーの方とか
ネットでも検索できますよ。
カウンセリングを電話でできるとこもあります。
それも精神的に厳しければ
いのちの電話でもいいですよ。

一人で抱え込まないで。
だれかにSOSをだしていいんだよ。

私は今苦しくないよ。
生きていたいよ。
心からそう思ってる。
明けない夜はないから。
きっとあなたにもそういう時が来るから。
だから、どうか生きていてください。