人は死んだらどうなる?

新聞の意見のとこから抜粋

 

「人は死んだらどうなる?」17歳女の子

 人は死んだらどうなってしまうのか。
空を飛びながら、生きている人たちを見ているの?
記憶は全部なくなって、何かに生まれ変わるの?
何もないきれい場所に行くの?
それとも暗くて黒い穴へ消えてしまうの?

 今まで歩いて、喋って、感情を持ち、欲を満たしたり、いろんなことをしたりしてきた人間という生き物が、心臓が動きを止めた、ただそれだけで何もしないものになってしまう。それまでは何だってできたのに。

 死ぬのが怖い。命を捨てたいと思う人たちを理解できることはきっとないだろう。だって自分が消えたあとから、世界がありえないくらい楽しくなったらどうするの?消えることはできても、戻ることはできないのに。

 お化けが怖いのは、いるかいないか分からないから。それと同じで死んだ人が「天国はあったよ」って教えてくれることなんてないから、だから分からなくて怖い。

 今、生きている時間が楽しくても、あるいは苦しくても、全部消えてしまうのがとにかく嫌なんだ。

 

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「自分の存在どこかに残る」16歳 女の子

 先日、「人は死んだらどうなる?」という投稿を読んだ。それから「人の死後」について深く考えるようになった。

 昔から私は、人は死んだらどうなってしまうのかと考えることがあった。死んだ後の四十九日間をこの世で過ごすのか、それとも成仏できずに、この世をさまよい続けるのか。天国というものが存在し、そこで暮らすのか、はたまた地獄に落とされ、永遠に苦しみ続けるのか。

 そして霊についても、いるのかいないのか分からないが、私はいるものだと思う。確かな証拠とは言えないが、私の姉が時折、すでに亡くなった祖父母が見えたと言っていたからだ。それが見えるのは、身内に何かあった時や初七日や四十九日だった。それを聞いてから私は霊がいてもおかしくないと思っている。

 誰も死んだ後のことは知らない。だからこそ死ぬことは怖い。それでも、自分という存在は残された人の中に残っているし、自分もどこかで残された人たちを見守ることができるはず。そう思えば、あまり怖くないのかもしれない。